Sponsored Link

シングルマザーは危なくても進む

 「どこ、行くの?」とおじさんに聞かれたので、「五丈の滝まで行くんです」と答えた。
 「3人で行くの?」と言うので、そうだと答えると、「危ないよお」と言われた。
 「崖っぷちだから、ひとりでふたりを連れて行くのは、危ないよ」と、おじさんが言った。


 それでも、もちろん、私は出かけた。
 だって、他にいないもの。夫は、いないもの。
 私が、両手でそれぞれの子供の手をつなぐから、大丈夫。頑張る。
 
 右手が山、左手が谷になっている道を、私たちは進んだ。
 何だ、3人で歩いても大丈夫なほど、道は狭くはないではないか。

 
 駐車場からハイキングコースまでの単調な林道は、日陰で寒く、見晴らしもよくないのでつまらなかったが、山に入ったとたん楽しくなった。
 まっすぐにそびえる木々の美しい直線。谷を見下ろし、見上げれば青空が広がり、明るい日が差し込んだ。
 近くで、遠くで、時々、おじさんの鈴の音が聞こえた。

 3人だけじゃない。おじさんたちがいるから、何かあったら叫べば助けてもらえるかもしれないという安心観が、心を暖かくした。 


 下に降りると五丈の滝が見られます、このまま上に行くと滝を見下ろせる展望台に行けますという、看板が現れた。
 どっちにも、行きたいな。
 
 まずは下に降りて、滝を間近で見ることにした。
 展望台から眺めるより、間近で滝を見る方が、子どもたちも楽しいだろう。

 近道をしようとして急な崖をすべっってころんだりしながら、下のほうに見えている小さな川を目指す。
 滝は、ちっとも見えない。早く、その勇姿を見たいものだ。五丈の滝って、どんなに素敵な滝なんだろうな。


 やっと岸辺に降りる。川の上流に目をやると、小さな滝があった。
 あれっ、これだけ・・・?

 五丈って、大きな意味があると思っていたけれど、小さいっていう意味だったのかな。

 太陽も光子も、ふーんっていう感じだった。
 それよりも川の水を石でせき止めたり、川から顔を出している石の上を歩いて、反対側の岸辺まで行ったりして、遊んだ。


医療費をクレジットカードで払える病院
| 日記

シングルマザーは山登り

 コンビニで買い物をしたあと、
ビジネス所管の駐車場に戻って車に乗り、山に向かって一本道を30分走った。
 小さな看板があり、そこを左折して上り坂の砂利道を走ると、駐車場があった。
 車を降りて、林道を歩き出す。


 砂利道の上り坂。
 太陽と光子はすぐに歩くのがいやになって、「お腹すいた」と言い出した。
 私がコンビニで買ったパンを、狙っているのだ。
 パンは五丈の滝に着いてから食べるつもりだったが、駐車場からハイキングコース入り口までの道が意外と遠かった。
 山登りは、最初の登り坂に体が慣れるまでが、いちばんきついのだ。


 20分も歩くと、車が停められるような広場があった。
 ここまでで、すでにハアハアしている私たち。この先、滝まで行けるのだろうかと、不安。
 子どもたちの「お腹すいた」コールがうるさいので、ハイキングコース入り口の手前で、パンを食べることにした。そこで看板を眺めていると、四駆が現れた。
 何だ、ここまで車で登ってきても、よかったのか。

 私たち3人が四駆を見ていると、中から3人のおじさんが出てきた。
 何かを採りに来た、格好をしている。もう、何回も来たことがあるという感じだ。

 聞いてみると、きのこ採りだそうだ。熊除けだろう、ひとりのおじさんが鈴を腰にぶら下げていた。
 鈴をつけていないおじさんが、チョコや飴を、太陽と光子に「はいよ」とぶっきらぼうに渡してくれた。

 太陽と光子は喜んで、ポケットにしまいこんだ。普段、あまり食べさせていないお菓子だったからだ。


 そして、私もありがたかった。
 山での楽しみは、景色以外は食べることだけ。だから、山で食べ物をいただけることは、何よりもありがたいことだ。いくらお金があっても、山に来てしまえば、買えないのだから。
 そんな山の中で、自分が持ってきた食料だけで過ごさなければならない山の中で、持ってきた食べ物を見ず知らずの人に分けてくれること。
 なんて、ありがたいんだろう。

 もう、パンを食べてしまったいたので、思いがけず増えたおやつを、ありがたくいただいた。
 太陽と光子は、お菓子をもらって、歩く元気が出た。ヨカッタ。


光ブロードバンド工事体験
| 日記

シングルマザーは歩いてコンビニ

 さて、朝食を終えてから、9時には代金を支払って旅館を後にした。
 宿帳もなく、名前も予約の電話のときに聞かれただけだった。
 
 宿の人は、私がここに泊まったということを、すぐに忘れてしまうんだろうなと思った。
 ただ、10月26日に大人1名、子ども1名の料金が支払われたという領収書だけが宿に残るのが、なんだか、寂しかった。

 私にとっては、離婚後初めての外泊という大インパクトなのに、宿の人にとってはただのお客さんだったというのが、ちょっとがっかりしたのかもしれない。


 車のトランクに荷物をしまった後、近くにあるはずのコンビにまで歩いていくことにした。
 3人でおにぎり4個では昼食がたりないので、買い足しに行くのだ。


 車で走るとさーっと通り過ぎてしまう、なんということのない道も、子供と一緒に歩いてみると楽しい。 
 歩道がない道を、車に気を付けながら歩く。

 コンビニでお赤飯のおにぎりをみつくろった後、ついお弁当コーナー以外の他の棚も眺める。それで節約節約と思っていたのに、つい、おやつ用にロールパンも買ってしまった。
 コンビにはすぐそこにあると思っていたのに、往復で1時間かかった。いい散歩になった。
 

ETC購入体験
| 日記

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。