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シングルマザーは山登り

 コンビニで買い物をしたあと、
ビジネス所管の駐車場に戻って車に乗り、山に向かって一本道を30分走った。
 小さな看板があり、そこを左折して上り坂の砂利道を走ると、駐車場があった。
 車を降りて、林道を歩き出す。


 砂利道の上り坂。
 太陽と光子はすぐに歩くのがいやになって、「お腹すいた」と言い出した。
 私がコンビニで買ったパンを、狙っているのだ。
 パンは五丈の滝に着いてから食べるつもりだったが、駐車場からハイキングコース入り口までの道が意外と遠かった。
 山登りは、最初の登り坂に体が慣れるまでが、いちばんきついのだ。


 20分も歩くと、車が停められるような広場があった。
 ここまでで、すでにハアハアしている私たち。この先、滝まで行けるのだろうかと、不安。
 子どもたちの「お腹すいた」コールがうるさいので、ハイキングコース入り口の手前で、パンを食べることにした。そこで看板を眺めていると、四駆が現れた。
 何だ、ここまで車で登ってきても、よかったのか。

 私たち3人が四駆を見ていると、中から3人のおじさんが出てきた。
 何かを採りに来た、格好をしている。もう、何回も来たことがあるという感じだ。

 聞いてみると、きのこ採りだそうだ。熊除けだろう、ひとりのおじさんが鈴を腰にぶら下げていた。
 鈴をつけていないおじさんが、チョコや飴を、太陽と光子に「はいよ」とぶっきらぼうに渡してくれた。

 太陽と光子は喜んで、ポケットにしまいこんだ。普段、あまり食べさせていないお菓子だったからだ。


 そして、私もありがたかった。
 山での楽しみは、景色以外は食べることだけ。だから、山で食べ物をいただけることは、何よりもありがたいことだ。いくらお金があっても、山に来てしまえば、買えないのだから。
 そんな山の中で、自分が持ってきた食料だけで過ごさなければならない山の中で、持ってきた食べ物を見ず知らずの人に分けてくれること。
 なんて、ありがたいんだろう。

 もう、パンを食べてしまったいたので、思いがけず増えたおやつを、ありがたくいただいた。
 太陽と光子は、お菓子をもらって、歩く元気が出た。ヨカッタ。


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| 日記

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